映画「HelloWorld」の視点から見た、髭男「イエスタデイ」の歌詞の意味がエグすぎた件【まだ見てない人はVODで速攻見て】
どうも、ユウです。
さて、今回は筆者が先日見た映画「HelloWorld」の視点から見た、主題歌「イエスタデイ」の意味について考察していこうと思います!
結論を言ってしまうと、映画を見た前と後では意味合いが全く異なる楽曲に仕上がっていると感じました。
それではどうぞ。
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ネタバレ注意
今からHello worldの視点から見る、「イエスタデイ」の歌詞の意味について解説していきますが、
もちろん解説していくにはネタバレが必要になってきますので、もしもまだ見ていない方でネタバレされたくないという方はブラウザバック推奨です。
まだ見ていない方はタイトルにもある通り、速攻でVODにて見てみてください。ホント面白い映画ですよ!
HelloWorldの視点から見る「イエスタデイ」の歌詞の意味
1番
何度失ったって 取り返して見せるよ
雨上がり 虹がかかった空みたいな君の笑みを
例えばその代償に 誰かの表情を曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい
本当はいつでも誰もと思いやりあっていたい
でもそんな悠長な理想論はここで捨てなくちゃな
まずここの歌詞では、何度データの世界への侵入を拒まれても、そして誰かを犠牲にしても(この場合高校生の堅書直実と考えられる)
諦めず彼女の笑顔を取り戻す。こんな大人になった直実の感情が込められているのではないでしょうか。
本当は高校生時代のように、誰もと思いやりあっていたい。でも彼女を救うまではそんな理想は捨てよう。こう捉えれる歌詞もあります。
また同じ救うという意味では、歌詞の意味が高校生時代の直実にも当てはまりますね。
1番:サビ
遥か先で 君へ 狙いを定めた恐怖を どれだけ僕ははらい切れるんだろう?
半信半疑で 世間体 気にしてばっかのイエスタデイ
ポケットの中で怯えたこの手は まだ忘れられないまま
君へ狙いを定めた恐怖というのは、瑠璃を抹消するための歴史修正プログラムのことで
そのプログラムから僕(高校生時代の直実)はどれだけ守れるのだろうか、というような気持ちが込められている。
でも、対照的に半信半疑で自信がない人像も表しています。
そして、何もかもをデザインできる「手」があるものの、本当に彼女を助けることができるのか。というような不安や怯えた気持ちも「怯えたこの手」で描かれていると感じました。
2番
「何度傷ついたって 仕方ないよ」と言って
うつむいて 君がこぼした 儚くなまぬるい涙
ただの一粒だって 僕を不甲斐なさで
溺れさせて 理性を奪うには十分過ぎた
街のクラクションもサイレンも届きやしないほど
瑠璃がこぼす涙は、高校生・大人の直実の2人にとって理性を奪うには十分すぎる。実際にこのような描写は映画内でも描かれます。
また、「何度傷ついたって」の部分はやはり大人時代の直実を意識して描かれているのでしょう。
2番:サビ
遥か先へ進め 身勝手すぎる恋だと 世界が後ろから指差しても
振り向かず進め 必死で 君の元へ急ぐよ
道の途中で聞こえたSOSさえ気づかないふりで
こちらは一番のサビとは違い、大人になった直実に当てはまっています。
身勝手すぎる恋…これはデータで生き続ける瑠璃だとしても、何とかしてもう一度笑顔を見たいという恋心を表していると感じました。
データの世界への侵入をどれだけ拒まれても、必死で君の元(昔の瑠璃の元)へ。
そして「道の途中で聞こえたSOSさえ気づかないふりで」という歌詞は極端な表し方ではありますが
誰かが自分に助けを求めたとしても、そんなことは気にしない。つまり彼女しか自分の視線にはないのを表しているのでしょう。
3番
バイバイイエスタデイ ごめんね 名残惜しいけど行くよ
いつかの憧れと違う僕でも
ただ1人だけ 君だけ 守るための強さを 何よりも望んでいた
この手に今
こちらは、上二行までは大人の直実、下二行は高校生の直実の気持ちとして捉えることができます。
具体的には、終盤のシーンで大人の直実は世界から消えることになるのですが、この歌詞はそんな消える間際に彼女へ向けた歌詞だと感じます。
また、いつかの憧れと違う僕というような歌詞は、彼女にとっては高校生時代の堅書直実が堅書直実であると肯定されたため、
大人の直実としては、いつかの憧れ(高校生時代の直実)とは違くても、さよならを告げたかった気持ちなんかが伝わりますね。
そして下二行は、何でもデザインできる手(守るための強さ)を欲しがっていた直実の気持ちを表していると考えられます。
決め手の歌詞としては「この手に今」が当てはまります。
3番:サビA
遥か先へ進め 幼すぎる恋だと
世界が後ろから指差しても
迷わずに進め 進め 2人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えたこの手で今君を連れ出して
「遥か先へ進め」。 一番では「遥か先で」となっているので、つまり新たな世界が創造された後 のことだと思います。
描写としては、少し変わった女子と気弱な男子が付き合っていると知れば、バカにする生徒も現れるかもしれませんが
それでも迷わずに2人だけの世界へ行こう。こんな2人の気持ちが描かれているのではないでしょうか。
また、君を連れ出したのは、紛れもない直実。1番では怯えていた手は3番では震えている。
これは未だに不安が募るものの、これから先の未来へ覚悟ができた直実を表しているのでしょう。
3番:サビB
未来の僕は知らない
だから視線は止まらない
謎めいた表現技法 意味深な君の気性
アイラブユーさえ 風に飛ばされそうな時でも
不器用ながら繋いだ
この手はもう決して離さずに
虹の先へ
不器用ながら繋いだ手をいうのは、もちろん高校生時代の直実。自身の愛が歴史修正プログラムに改変されそうになっても、どうにかしてその手を瑠璃と繋ぐ。
こんな気持ちや行動が想像できます。
そして注目すべきは「この手はもう決して離さずに 虹の先へ」の歌詞。
なんと実際にHelloWorldの最後のシーンで、手を繋いだ2人の先に虹があるのです(下の画像参照)
は?って思うかもしれませんが、要するに何が言いたいかというと
手を繋いだ2人の(この手はもう決して離さずに)
先には虹がある(虹の先へ)
と言うように捉えることができないか…!?と言うことなんですよね。
それもどちらも最後のサビ・シーンと奇跡的。
仮にこの歌詞を意図的に描いたのならば、ここまでHelloWorldに忠実であるのにも関わらず
映画を見ていない勢でも、不自然に感じることののない歌詞を描く藤原さんは改めて天才中の天才だなと感じますね…。
終わりに
どうでしたか?
元々、髭男の「イエスタデイ」は知っていましたが、まさかこんな歌詞の意味があったとは驚きでした。
いやぁ、天才集団×天才的なストーリーが組み合わさると天下ですね。本当にこの「HelloWorld」は感動した。是非とも皆さん見て見てください。
それではここまで見ていただきありがとうございました。